近距離無線通信錠

南京錠くんとハゲしくさん 11
簡単に言うと、NFC(Near field radio communication)と呼ばれる非接触タイプの無線通信技術を利用した錠前です。

iPhoneに搭載されているNFCや、おサイフケータイ・Suica等でお馴染みのFeliCa、タバコを購入できるtaspo等のMIFAREあたりが有名ですね。
難しい話は置いておいて、その特長は「かざせばカギが開く!」ということ。
ボタンを押して読み取り部に近づけるだけで解錠が出来ます。

この、ボタンやタッチパネルを押すというアクションが必要なのでワンタッチとは行きません。

改札で使うSuicaやPASMOの様にするには、常に待ち受け状態にしなければならず電池が持ちません。
電池式でなく給電タイプにするには電気工事が必要になりますので費用が嵩みます。

自分の指紋を登録するだけの指紋錠と違い、手持ちのスマートフォンやSuica等のICカード、専用のICタグやICシール等、色々な物を登録できるのも大きな特長です。

しかも登録できる数は商品によって100~500と、住宅だけでなく店舗や事務所でも使用できる数です。
パソコンと連動させて入退室管理が出来る物もあります。
指紋錠と同じく大多数の商品にテンキーが併設されているので、暗証番号での解錠も可能です。
鍵として登録したスマートホンを紛失してしまうと、連絡できない・家にも入れないのダブルパンチです。

リスクを分散させるという点ではよくない方法かもしれませんね。

やはり電子機器ですので突然故障することがあり、電池切れにも注意しなければなりません。
また、普通の鍵交換に比べると費用が高額になります。
●カギはなくすけど、スマホは常に触ってます。
ドアに穴を開けてもいいなら補助錠タイプ。
マンション等、原状回復が必要なら主錠と交換するタイプがお勧めです。

●会員制のお店を経営してますがカギの開け閉めが面倒です。
登録・解除が簡単で登録数も数百件ありますので、会員様だけを入店させることが可能です。
会員様の手持ちカードを登録したり、ショップカードにICを入れて渡すのも面白いかも知れませんね。

●関係者以外立ち入り禁止なんです。
社員証・身分証のICを登録しておきましょう。

●スマートに生きてる俺様にはスマートなカギが似合うぜ。
その名の通りスマートロックと呼ばれるカギが増えています。
今度ご紹介しますね。
次回は電気を使わない番号式の錠前のお話です。