指紋錠
南京錠くんとハゲしくさん 10
生体認証と呼ばれる、人の身体情報を利用した技術の中で最も利用件数が多いのが指紋認証です。
指紋の他に、瞳の中の虹彩・網膜・手のひらの静脈・声・耳の形等がありますが、一番お手軽という点で、住宅錠だけでなく金庫や南京錠、パソコンやiPhone等のスマートフォンでも採用されています。
最大のメリットは手ぶらでOK!ということ。
指紋錠に限らず、住宅用キーレスシステムは殆どがオートロック仕様。
ドアが閉まればカギも閉まります。
ちょっとゴミ捨て、ちょっとコンビニ、で閉め出される心配があるのです。
ところが指紋を忘れて出かける訳にはいきませんから、閉め出しもありません。
落とす心配もありませんから、子供や年配者も気兼ねなく利用できます。
登録数に制限はありますが削除も簡単にできるので、月に1度遊びに来る親戚や、数日間だけ宿泊する友達等の指紋を登録して、必要に応じて削除という使い方も出来ます。
大多数の商品にテンキーが併設されているので、暗証番号での解錠も可能です。
では、デメリットはないのか?
残念ですがやはりあります。
指が乾燥していたり濡れていたりすると認証しないことが多々あります。
乾燥肌の人や、スマホやATMのタッチパネルが反応しない人は登録さえ出来ないことがあります。
冬、寒いときでも手袋は外さなくてはなりません。
怪我をしたり、強く擦りすぎたりすると認証できないときがあります。
電子機器ですので突然故障することがあり、電池切れにも注意しなければなりません。
それに普通の鍵交換に比べると費用が高額になります。
●子供や年配者に鍵を持たせたいけど、落としそうで心配。
指紋錠を補助錠として使用し、主錠は開けておく。
在宅時や全員で外出するときは、主錠も指紋錠(補助錠)も施錠する。
●何度もカギをなくした・カギを持ち歩くのは嫌だ。
ちょっと金額は高くなりそうですが、主錠を指紋錠に変更しましょう。
次回はスマホやICカードを利用した錠前のお話です。